医薬品として使用される酢酸トコフェロールには、下痢や便秘、胃部不快感などの胃腸に関する様々な症状、
そして発疹などの皮膚に関する症状が副作用として挙げられるようです。
また、酢酸トコフェロールを過剰摂取した場合、頭痛や吐き気、かすみ目、胃痙攣、めまいなどの副作用があります。
医薬品としての酢酸トコフェロールというのは、ホルモンバランスを失調した場合の是正作用としてや抗酸化作用に使用されています。
人体に関する安全性も確認されていますから、目薬などにも酢酸トコフェロールは使用されているのです。
この酢酸トコフェロールは酢酸エステルと同じで、ビタミンEの誘導体になります。
酢酸トコフェロールの成分は、末梢血管の血流促進、手足のしびれ及びめまいの改善や頭痛改善、脂質の代謝促進効果などがあります。
また、酢酸トコフェロールをエステル化することにより合成ビタミンEが得られるのですが、
この性質として、水には溶けずに植物オイルなどに溶けますから、酢酸トコフェロールは、
リキッドファンデーションのような化粧品やスキンケア製品などにも使用されています。
酢酸トコフェロールには、肌に対する活性作用や抹消血管を広げる作用、血行を流す作用や肌あれ、
日焼けによって出来るしみやそばかす、にきび、脱毛やふけを防止する為、化粧品に配合されているのです。
また、治療用の外用剤としても酢酸トコフェロールは配合されており、しもやけやひび、あかぎれなどに効果があるとされています。
しかし、過剰に酢酸トコフェロールを摂取した場合、副作用を発症する恐れもありますから、表示をしなければならない成分とされているのです。